フィリピン太陽光発電コラム

意外と見落としがち?売電型と異なる自家消費型太陽光発電システム導入時の注意点

皆さんこんにちは、日本国内やフィリピンで太陽光発電設備の設置・メンテナンスを行っている株式会社サステナです。
本日は最近フィリピン・日本国内関わらず需要が伸びている自家消費型太陽光について触れていきたいと思います。
「自家消費型太陽光を導入したいけど、何に気を付けたらよいかが分からない」という方はぜひ参考にしていただければ幸いです!

 


そもそも自家消費型太陽光とは?


そもそも、自家消費型太陽光発電システムとはどのようなシステムかご存知でしょうか?
詳しくは別の記事「フィリピンで主流になる自家消費型太陽光とは?」でも紹介させていただいておりますが、簡単に言ってしまえば自家消費型太陽光発電システムとは太陽光発電システムで作り出した電力を自社で使うシステムのことです。

「年々高くなる電気代を少しでも安価に抑えたい」「環境問題対策の一つとして導入したい」といったような視点から自家消費型太陽光の導入を進める方が多いです。

日本では2012年から始まったFITの影響で太陽光発電システムに関わったことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、売電とはまた異なる注意点があります。


太陽光発電システムを自家消費型で導入する際の注意点

 

売電を目的とした太陽光発電システムでは、発電量に比例してメリットが得られる構造でしたので、とにかく多くの発電量を得られるよう設計することが重要でした。
そのため、太陽光発電システムを設置したい場所の面積や地形が分かれば導入が進められます。

一方、自家消費型太陽光発電システムでは、自社の消費電力量に対して適切な発電量を確保することが重要になります
そのため、自社内の電気使用状況や今後の設備増減等を考慮して設計をする必要が出てきます。
この設計を適切にできず、自社の消費電力量を上回ってしまうと逆潮流が発生し、パワーコンディショナーが出力制御をするため、折角導入した太陽光発電システムの能力を活かしきれなくなります。
※逆潮流というのは、電気の需要家から系統に電気が流れてしまうことです。自家消費型太陽光では系統に電気が流れることは想定していませんので、適切な動きにならず系統がダウンしてしまうこともあります。


自家消費型太陽光導入時のチェック項目

上記のようなことが起こらないようにするためにも、しっかりとした調査とシミュレーションが大切になってきます。
調査で必要な資料は下記の内容となります。


①設置場所の情報(面積や地形情報、屋根上or野立て 等)
②過去1年程度の消費電力量データ(季節、日中夜間、平日休日での使用量の違い 等)
 ※電力会社からの明細で確認できます。
③系統図(自家消費型太陽光発電システムの対象にしたい系統はどれか)

上記を踏まえてシミュレーションを進めていただければ、自家消費型の太陽光発電システム導入も進みやすくなります。
なお、シミュレーションではどのようなことを行うべきかというのも、別の記事「太陽光発電の導入時には確認必須!太陽光発電システムの2つのシミュレーションとは?」でご紹介しておりますので、併せてご覧ください。


まとめ

 

以上、いかがでしたか?
日本においては売電型で太陽光発電システムが伸びていったので、意外と見落としがちな視点もあったのではないでしょうか。

サステナが過去にフィリピンで行った自家消費型太陽光発電システムの事例も掲載しておりますので、併せてご覧ください。
参考記事「【施工事例】補強工事も一括で!商業施設の屋根上自家消費型太陽光の施工事例

 

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