太陽光発電の導入時には確認必須!太陽光発電システムの2つのシミュレーションとは?
皆さんこんにちは、日本国内やフィリピンで太陽光発電設備の設置・メンテナンスを行っている株式会社サステナです。
本日は太陽光発電システムを導入する前に必須のシミュレーションについて触れていきたいと思います。
シミュレーションと一言で言っても、電力以外のシミュレーションもございますので、是非参考にしていただければ幸いです。
太陽光発電システムに関わるシミュレーションの種類
さて、早速本題に入ってまいりますが、太陽光発電システムのシミュレーションは下記二つがございます。
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①電力シミュレーション
②設置環境シミュレーション
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多くの場合、①の電力シミュレーションは多くの方が興味を惹かれますので実施しますが、設置環境シミュレーションについてはおざなりになってしまうことが多いです。
しかし、サステナはフィリピンで屋根上への太陽光発電システム設置も行っておりますので、特に②を重視する場合が多いです。
それぞれ詳しくご説明いたします。
導入メリットが可視化できる電力シミュレーション
1つ目の電力シミュレーションですが、太陽光発電システムの導入を検討したことがある方であれば、多くの方がご覧になったことがあると思います。
その名の通り、発電量と消費電力量を試算し、年間の収支を把握するというものです。
皆さんが太陽光発電システムに取り組むかどうかを考える時の投資計画でも、恐らく最重要視されている項目だと思います。
このような電力シミュレーションはサステナでも行っており、具体的にはご提案の際にこのようなシミュレーションを提出させていただいております。

左側が月次の予測発電量、右側が電力ロス要因となっています。
これらの情報に加えて年間の予測総発電量等を提出しています。
このシミュレーションを基に、お客様先で投資対効果をご検討いただけるようにしております。
なお、太陽光発電システム導入後は下の画像のように発電量を可視化しており、実際にどれだけの電力を得ることができたのか把握できるようにしています。


当然シミュレーションというのは、これまでの実績を基に算出している数字であり、実績値との乖離が出る場合がほとんどです。
サステナでは大きな発電量を得るというシミュレーションを出すよりも、なるべく相違がないシミュレーションを出すことを大切にしておりますが、それでもやはりズレてしまうことが多いです。
発電量シミュレーションは絶対的なものではなく、一つの目安としてお使いください。
導入後の安定稼働に必要な設置環境シミュレーション
そして2つ目の設置環境シミュレーションですが、サステナとしては電力シミュレーションと同じか、それ以上にこちらを重要視しています。
電力シミュレーションとは違い、現地に赴いて調査をするので多少の費用は発生しますが、建物の耐荷重や地域内での風速(台風の場合も含む)、周囲の環境(気温や粉塵の有無等)等を考慮して、太陽光発電システム導入後もなるべく安定して使い続けることが出来るのか、というシミュレーションを行うことが出来ます。
※フィリピンの自然災害や被害を受けづらくする方法については別記事「フィリピンの自然災害と太陽光発電」でもまとめておりますので、是非ご覧ください。
特に我々がフィリピンにおいて太陽光発電システムの屋根上設置を行っているからかもしれませんが、この設置環境シミュレーションをしっかりと行わずに太陽光発電システムが大破してしまった例も多く見てきました。
例えば、2021年12月にフィリピンで大型台風が上陸しましたが、この設置環境シミュレーションを行わずに進めてしまった企業様では太陽光発電パネルが屋根ごと飛ばされてしまいました。
一方で、弊社が直接ご契約させていただき、設置環境シミュレーションまで行っていただいたお客様の方では大きな損害もなく、ほぼ無傷(一部配線ラックの蓋が飛散する等はありました)で問題なく稼働し続けることが出来ていました。
※屋根の耐荷重についてお困りだったお客様の事例は別記事「【施工事例】補強工事も一括で!商業施設の屋根上自家消費型太陽光の施工事例」でもまとめておりますので、是非ご覧ください。
他にも、太陽光発電パネルの発電効率が落ちやすい粉塵の飛散が多い環境には設置しない等、なるべく上記で説明した電力シミュレーションの通りに安定稼働し続けられるように設置環境シミュレーションも大切にしております。
まとめ
以上、太陽光発電システム導入時のシミュレーションについて触れてきましたがご参考になりましたでしょうか?
投資対効果を見るための電力シミュレーションも大事ですが、稼働リスクを減らすための設置環境シミュレーションも同程度で大切です。
折角良い電力シミュレーションを作っても、1年後に太陽光発電パネルが破損してしまった、著しく発電効率が落ちてしまった、とならないよう、皆様も設置環境シミュレーションを大切にしていただければと思います。
なお、株式会社サステナでは、フィリピンで屋根を貸し出したいと考えている需要家の方のネットワークづくりも行っておりますので、もしご興味のある方がおりましたらお気軽にお声掛けくださいませ。
フィリピンで太陽光発電システム設置事業を請け負う建設会社の方や、投資先として太陽光発電事業を検討している方は是非サステナにご相談ください。
サステナではフィリピンに進出している事業者の方や投資家の方向けに、定期的にフィリピンの電力事情や太陽光発電設備への投資メリットについてお伝えしています。