フィリピン太陽光発電コラム

何故今屋根上設置型太陽光発電システムが注目されているのか?

皆さんこんにちは、日本国内やフィリピンで太陽光発電設備の設置・メンテナンスを行っている株式会社サステナです。
本日は最近フィリピンで(日本でも)活発になってきている屋根上設置型の太陽光発電システムについて触れていきたいと思います。
特にフィリピンの工場運営等に関わる方は太陽光発電の導入を検討する際の参考にしていただければ幸いです!

 


屋根上設置型太陽光発電システムとは?


屋根上設置型太陽光発電システムとはその名の通り屋根上に設置する太陽光発電システムです。
工場や事務所、住宅等の屋根に太陽光発電システムを設置し、発電を行います。

よく屋根上設置型太陽光発電システムと比較されるものとして、野立ての太陽光発電システムが挙げられます。
野立ての太陽光発電システムでは遊休地等の土地に直接太陽光発電システムを設置しますが、広い土地が必要だったり、森林伐採等の環境破壊に繋がる懸念等から最近では屋根上設置型太陽光発電システムに興味を持たれる方が増えています。

↑ 屋根上設置型太陽光発電システムのイメージ
↑ 野立て設置型太陽光発電システム


屋根上設置型太陽光発電システムのメリット


それでは改めて、屋根上設置型太陽光発電システムのメリットについて触れていきたいと思います。
屋根上設置型太陽光発電システムには下記のようなメリットがあります。


1.太陽光で発電した電気を設置した建屋で使用することが出来る
2.既に建物が立っている場所に設置できる
3.省エネにも繋がる


1.太陽光で発電した電気を設置した建屋で使用することが出来る


屋根上設置型太陽光発電システムは建屋の屋根に太陽光パネルを設置しますので、そのまま建屋内に電気を引き込めば建屋内の設備に対して電気を供給することが出来るようになります
野立ての太陽光発電システムでは建屋からの距離が遠いことも多く、隣の棟の主電源に繋げること等はできなくはないですが、送電線に繋いで売電のみとなることも多いです。

自社の設備に太陽光パネルから電気を引くことが出来ると、電気代削減や環境に配慮している企業というイメージアップにも繋がります。
弊社が対応したフィリピンのお客様先でも「電気代を削減したい」「SDGsの観点から太陽光発電システムを導入したい」という方が多く、その都度最適な太陽光発電システムをご提案しています。


2.既に建物が立っている場所に設置できる


フィリピンと日本で共通するのが、”国土が狭いこと”です。
野立てで太陽光発電システムを入れようとすると広い敷地が必要となりますので、国土が狭い国ではあまり適していません。
中には森林伐採を行ってでも太陽光発電システムを入れようとする方もおり、本当の意味で環境負荷低減につながっているのか?という議論が挙がってくることもあります。

一方で、屋根上設置型太陽光発電システムは既に建物がある場所に太陽光パネルを導入できますので、新たな土地を使わずに太陽光発電システムを導入することが出来ます
既に使っている土地・建屋を使いますので、土地取得に関わる費用や環境破壊に繋がりにくい導入方法と言えます。


3.省エネにも繋がる


屋根上設置型太陽光発電システムを導入した際に意外な副産物として得ることが出来るのが、省エネ効果です。
太陽光発電システムを屋根上に設置すると、太陽光発電パネルが屋根への日射を遮りますので、建屋内の気温が上がりづらくなります。
結果的に、空調にかかるコストも削減するため、省エネ効果に繋がります。


屋根上設置型太陽光発電システムの注意点

ここまで屋根上設置型太陽光発電システムのメリットについてお伝えしてきましたが、注意点についても触れておきたいと思います。
屋根上設置型太陽光発電システムの注意点には下記のようなものが挙げられます。


1.しっかりとした建物の調査が必要
2.どこの電気工事会社でも工事ができるわけではない
3.停電対策には太陽光発電システムとは別で蓄電池設置等の工事が必要


1.しっかりとした建物の調査が必要


屋根上設置型太陽光発電システムに関わる注意点の一つ目はしっかりとした建物の調査が必要と言うことです。
太陽光パネルを屋根の上に設置しますので、当然建物の強度が十分でないとシステム導入後に危険が及びます。
一般的な耐荷重の調査はもちろんですが、フィリピンでは台風による風の重さまで考慮した荷重計算が必要となります。

2021年12月にも大きな台風がフィリピン中部を襲いましたが、その際も風の荷重まで考慮していないパネルは屋根ごと飛ばされてしまいました。
幸いにも、サステナが調査・施工を行ったお客様については大きな被害は出ませんでした。


2.どこの電気工事会社でも工事ができるわけではない


メリットの項目でも記載しましたが、屋根上設置型太陽光発電システムは建屋内の系統に繋げることが出来ます。
これまで主流だった売電目的の太陽光発電システムであれば、電力会社の系統に発電した電気を流せばよかったですが、自家消費となると電気が必要な系統に対して線を連結する必要があります
これらの作業が発生すると、どこの電気工事会社でもできるものではなくなり、系統連結に関わる知見を持っている者でないと難しい工事となります。


3.停電対策には太陽光発電システムとは別で蓄電池設置等の工事が必要


よく勘違いされるものの一つに”太陽光発電システムを導入することで停電対策になる”というものがあります。
実は一般的な太陽光発電システムを入れるだけでは停電対策にはなりません

停電対策をするためには蓄電池や自立運転機能付きインバータ等も併せての導入が必要になります。
これは太陽光発電システムとは別に費用が掛かりますので、単に”太陽光発電システムを入れれば停電対策になる”わけではありません。

これらが屋根上設置型太陽光発電システムを導入する上での注意点となります。


まとめ

以上、いかがでしたでしょうか?
国土が狭いフィリピンや日本で屋根上設置型太陽光発電システムが選ばれ始めている理由も少しご理解いただけたのではないかなと思います。

株式会社サステナでは、世界で通用する日本品質での太陽光発電システムに関わる工事をフィリピン国内でも提供しています!

フィリピンで自家消費型太陽光発電システムの導入を検討している方や太陽光発電システム設置事業を請け負う建設会社の方は是非サステナにご相談ください。

 

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