フィリピン太陽光発電コラム

フィリピンで活発な動きを見せるマイクログリッドとは?

皆さんこんにちは、日本国内やフィリピンで太陽光発電設備の設置・メンテナンスを行っている株式会社サステナです。
本日は弊社でもお問合せを頂くマイクログリッドについて触れていきたいと思います。
フィリピンや日本のような複数の島で構成されるような国でよく使われる、太陽光発電システムに関わる用語ですので是非ご覧ください。

 


フィリピンで活発な動きを見せるマイクログリッドとは?


皆様はマイクログリッドという言葉を聞いたことがありますか?
1999年にアメリカの電力供給信頼性対策連合が提唱した考えに基づいているものであり、太陽光発電システムに関わる事業者の方であれば何度か耳にしたことはあるかと思います。

マイクログリッドとはその名の通りマイクロ(微小な)グリッド(網)のことであり、太陽光発電システムに関わる業界の中では小規模電力網と呼ばれ、極小さな範囲に限られた送電網のことを指します。
これまで電力は大規模な発電所(火力発電所や原子力発電所等)で作られ、各需要家のもとに届けられていましたが、再生可能エネルギーや蓄電池、電力監視装置等の普及により、より細かい範囲で発電や蓄電が出来るようになりつつあります。
※2022年9月時点においてはジェネレータとの併用が現実的ですが、更に蓄電池等が発達していくことで将来的には完全に再エネのみの運用に切り替えてCO2排出量を減らせるようになると考えられています。

近距離での送電を行いますので、送電ロスの軽減や送電網のメンテナンス軽減等に繋がります。


何故フィリピンでマイクログリッドという言葉が多く使われるのか

 

さて、ここまでマイクログリッドが何かということについて触れてきましたが、何故フィリピンでマイクログリッドに関わる話が活発に挙がるのでしょうか。
それは、フィリピンという国の地形に関係があります

フィリピンは日本と同じ島国ですが、国土298,170m2に対して7,641もの島々があります(2022年9月20日時点)。
日本は378,000km2に対して6,852の島で構成されていますので、日本よりも細かく島が点在していることになります。
※参考:https://www.kyoiku-shuppan.co.jp/textbook/shou/shakai/document/ducu6/ducu604/758.html

この地形も手伝って、フィリピンではこれまで送電網の整備が困難であり、未だに電気が行き届いていない地域が多く存在します。
一か所に大きな発電所を作っても、送電するためには海底にケーブルを通す必要がありますので、多額のコストがかかります。

ただ、幸いにもフィリピンは太陽光発電に関わる条件が良い国です。
日射時間や日射角度等を考慮すると、日本よりも太陽光発電によるメリットが得やすいです。
太陽光発電システムと蓄電池を活用し、マイクログリッド方式での送電網を確立することが出来れば、電気を地産地消することが出来、今まで電気を届けることが出来なかった離島等にも電気を届けることが出来るようになります。

こういったメリットがあり、フィリピンではマイクログリッドの考え方が多く取り入れられています。


まとめ

 

以上、いかがでしたか?
マイクログリッドの考え方は様々な制約がつきやすいですが、フィリピンにおいては太陽光発電システムとの親和性が高く、実現しやすい方だと言えます。

株式会社サステナでもマイクログリッドに関わる案件のご相談等頂いておりますので、フィリピンで地産地消の送電基盤を作りたいと考えていらっしゃる方はぜひご相談ください。

 

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